2012/06/02 さわやかウォーキング 大嵐〜鶯巣


さわやかウォーキング第四弾で飯田線沿線の秘境区間を歩いてきました
今回は今までで最長の13.8km、しかも途中に集落もほとんどナシ



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今回のスタートは大嵐駅
かつて水窪に存在した廃集落の名を受け継ぐ難読駅で読みは「おおぞれ」
駅ホームの前後を長大トンネルに挟まれてます



この春、飯田線の顔だった119系が全廃されて213系が転属してきました
もともと転換クロスシートの快適装備だったけど、関西線時代にくらべて
トイレ設備が備わり、半自動ボタン装備で長大な飯田線でも問題Nothing!!
でも改造のついでにワンマン対応化しなかったのはちょっと意外



東京駅似の大嵐駅駅舎は対岸の元日本一小さい村・富山村が作ったもの
銘は「みんなの休む処」
バス停があるのは意外だが、以前は旧富山村の無料村営バスがあったそうな
旧富山村には道路でのアクセスが非常に不便で、最も便がいいのが飯田線大嵐駅



駅前には民家らしい建物が一軒、荒れてはいないけど生活感はなさげ
大きな橋が天竜川に架かっています



天竜川東岸の静岡県道288大嵐-佐久間ダム線は開通以後崩壊が相次ぎ
何十年も放置されたまま大自然に還りつつある永遠の通行不能路線
反対側に飯田線旧線の夏焼トンネルの向こうに小集落があるらしいが
ダム湖が満水のときにはトンネルが一部水没して通行できなくなるとか
水窪市街の矢印は近年整備された林道だけど、険しい道を20キロ走るらしい
やっばり飯田線がこの地域の命綱ってことです



これから歩くコースを橋から望む
道も建物もおよそ人工的なものは何も見えない・・・
ゴールは山頂が雲に覆われた山「袴越」の麓にある鶯巣駅
これまた難読駅で読みは「うぐす」



橋を渡りきるとそこは愛知県豊根村・旧富山村地区
交通安「全」がいい味だしてます



橋の近くから対岸の大嵐側を見る
一軒、民家らしき建物が見えるけど林道沿いになるのかな



コースの7割はひたすらこんな風景
15分に一台くらい来る車に気をつけながら
インコーナーを歩いて地味に距離を詰めます



何十年も前のデザインのUCC缶コーヒーが道端に転がってました
まだ先が長い中、拾って帰るほどの根性は持ち合わせておりません



資材置き場らしきところに30年以上前のカローラ



なんでワイパーだけ無いんだろう??



全区間急峻な天竜川の渓谷なので落石防止ネットとかだらけ
野薔薇がいいかんじ



ここは県道1号線
長野愛知静岡にまたがり三県共通で1号を名乗る道
酷道険道な人たちにはちょっと知られた存在
車では走ったことがあるけど徒歩は今回ははじめて



全国秘境駅ランキング堂々2位、本州1位の小和田駅の対岸に到着
駅へのアクセスは自動車どころか二輪での到達も不可能
旧小和田集落近辺に残った老夫婦の住むわずか1軒への唯一の交通手段
他には険しい山道を一時間歩いたところに数軒の集落があるだけ
政令指定都市浜松の最果ての駅・小和田
駅側からは県1のガードレールが目立つけど、こっちからは
よく探さないと駅舎の位置もわかりにくかったデス



小和田駅対岸を過ぎると長野県・天龍村に突入



支流にかかる橋が見えてきた
崖にへばりつくように、このコースはじめて数軒の集落



橋の反対側に坂部集落というのがあるらしい
冬祭りってのは三遠南信一帯に伝わる神楽のひとつかな



本日の中間地点・平神橋を右手に北上
ここは珍しく見通しのきく直線路



けっこう咲いていたけど、何の花でしょ?



中井侍駅対岸
小和田ほどじゃないけど、ここも秘境駅



中井侍駅から見ると直上の一軒しかないと思ってたけど
対岸からは十軒ほどの集落であることを認識できました



伊那小沢へと向かう橋が見えてきた



大きい橋を渡って伊那小沢駅周辺
最後の2キロが上り坂とは・・・ (´д`)



駅横を通って飯田線の脇を隣の鶯巣駅まで



通行止め看板があった工事現場
黒板に「さわやかウォーキング現場内誘導」ってかいてあるけど
矢印とかはなくて不親切だなあ
参加者のオバチャンが困って立ち往生してましたが
ワタシは迷うことなく人一人通れる通路をズンズン進む



トンネル上の暗く狭い道を進むと、また飯田線の側道に



ウグイスの声を聞きつつ鶯巣第一踏切を渡ると



やっとゴールのある鶯巣集落に到着
矢印の設置の仕方がなんだかな〜



ゴールは鶯巣集落の公民館っぽいところ
13.8キロを3時間で歩けました♪
昼飯の用意を忘れたので、地元の婆ちゃんたちが売ってる餅と味付けウズラ卵をげっと
帰りの中部天竜方面の列車まで二時間半、餅を食いながら中で待とうかとも思ったけど
隣の平岡駅には食事もできる村営温泉があることを思い出した!!
平岡方面の列車は5分後、駅まで200mだからヨユー



ところが駅までの200mは急な上り坂(涙)
半ベソと大汗かきながらなんとか間に合った



平岡駅に到着
都市的なかんじの213系と飯田線の取り合わせにまだ違和感を感じるなあ
ちょうど温泉も営業開始の時間で龍泉閣の一番風呂を堪能してきました
ウォーキングの後の温泉貸切状態は極楽♪♪ また来たいな〜
もちろん食事も堪能できました



平岡は天龍村役場に近い中心集落
特急伊那路も止まるYO



宿泊もできる村営龍泉閣
ステーションホテルと言うより、改札口のほうがオマケみたいな感じでした



帰路は313系
4両編成の東海道線特別快速仕様がやってきました
さわやかウォーキング開催だからかな?



2012.06.05 A.Takikawa